マンション雨漏り対策の防水工事の費用・工期・事例をご紹介
雨漏り調査・修繕を行うけんおうリノベーションです。
私たちは、どうしても原因がわからない/直らない雨漏りの調査・修繕及びそれに伴う住宅リフォームや大型物件改修工事を「対価主義でなく成果主義の信念に基づき真実と最善を提供する」理念のもと活動しています。
ところで、マンションの陸屋根において雨漏りが発生した場合、疑うべきは天井でしょうか?また、どのような業者に依頼をするべきなのでしょうか?
今回は、陸屋根の特徴や防水のタイミングなどをはじめとした陸屋根に関するお話と、業者選びのポイントについてもお話をしておきます。
防水工事の選択肢と費用感
雨漏り特定調査・防水工事業者の選び方
ベランダの屋上「陸屋根」の特徴
「陸屋根」とは、平屋根やフラット屋根などとも呼ばれる勾配のない屋根のことを指します。一軒家などの戸建ての屋根と違って、マンションや公共施設などの屋根をイメージしてもらえるとわかりやすいのではないでしょうか。
陸屋根のメリット
陸屋根のメリットとして、メンテナンスのしやすさが挙げられます。清掃や補修工事を行う際にも作業がしやすく、足場が必要ない場合も多いのでコストも少なくできます。屋上としての活用を考慮し、施工の際に階段を設けていると、さらにメンテナンスがしやすいです。
また、このような陸屋根を採用する傾向が多い理由として、建築スペースを多く取る点が挙げられます。建物を建てる際、高さや容積などに制限というものがあるため、勾配のある屋根よりも、フラットな陸屋根の方が居住空間(部屋数)を多く確保することができるという点から、マンションなどでは陸屋根が多く採用されています。
陸屋根における防水の周期
陸屋根も当然のことながら、月日の経過によって劣化し時に雨漏りの原因となり得ます。
元々、防水をどのような工法で行っているかにもよりますが、平均的には10年〜20年くらいの間でメンテナンスを行うと良いでしょう。
マンションの雨漏りを引き起こす劣化の種類
本記事では、陸屋根の雨漏り防水工事について取り上げておりますが、
陸屋根以外にも雨漏りが発生する劣化は複数考えられます。
ベランダのサッシからの雨漏り
タイルのひび割れ
クラック・ひび割れ
なんといってもひび割れが雨漏りの一番の大敵です。
陸屋根、外壁、ベランダのサッシ回りなどあらゆるポイントで雨漏りにつながるひび割れは起こり得ます。
例えば外壁のひび割れからコンクリートをつたって建物内部まで亀裂が入り、雨漏りに繋がっているケースもあります。
雨漏りの直接原因となっているひび割れを特定するのはとても難易度が高く、雨漏り特定調査を専門に行っている弊社のような会社でないと特定できず、防水工事をしては雨漏り再発を繰り返しているオーナー様もいらっしゃいます。
ベランダサッシまわりからの雨漏り
ベランダサッシ回りのシーリングの劣化から雨漏りしているケースもよくあります。
マンションの雨漏りの原因が上の階のベランダサッシが原因だったということも。
タイルのひび割れからの雨漏り
タイルの浮き・ひび割れから雨漏りするケースも多くあります。
タイルはメンテナンスフリーとかつていわれていましたが、決してそんなことはなくタイルの浮きを放置することで剥落してしまうリスクもあります。
賃貸の場合、管理会社や管理人さんが掃除していない場合もあるようですので、定期的な掃除が行われているのかどうかの確認をしておきましょう。
外壁のひび割れやタイルの浮き、シーリングの劣化を放っておいてしまうと、劣化が進んで雨が侵入してしまいますので、早急にメンテナンスを行いましょう。
具体的な工法別対応については次項でお話していきます。
陸屋根の防水工事の種類と費用
実際に、陸屋根における防水工事にはどのような種類があって、費用はどのくらいかかるのでしょうか?
工法別に特徴や、工事の目安時期などをお話していきます。
ウレタン密着防水
施工も簡単で、防水工事の中では安価な上に、別の素材の防水材があってもそのまま上から重ね塗りもできるなどメリットが多いため、現在最もポピュラーだと感じるのが、このウレタン防水です。
主に、液状のウレタン樹脂を塗り、塗膜による防水層を作ることで雨水の浸入を防ぐという仕組みになっており、材料が液状なのでつなぎ目のない防水層ができます。そのため、複雑な箇所にも施工が可能なのが大きな特徴でしょう。
デメリットとして、どうしても人の手で塗るため、(機械で塗るケースもなくはないです)完全に均一な膜厚にはならない点や、乾燥するまでの時間がかかってしまう(その間歩けないため、マンションの廊下などには向きません)、デザイン性が少ないなどの点が挙げられます。
ですが、性能そのものに目立ったデメリットはなく、「迷ったらウレタン密着防水」といっても良いくらい主流です。
10年ほど
通気緩衝工法
通気緩衝工法は、塩化ビニールやゴム製のシートを専用の接着剤や機械で施工箇所に固定して、水の侵入を防ぐ工法のことを指します。耐用年数が比較的長く、また施工時に下地を剥がす必要がないなどのメリットから、コストパフォーマンスに優れている防水工事といわれます。
陸屋根でも、とくに広い屋上などで施工する場合、費用対効果のバランスがいい点が特徴です。大手ハウスメーカーなどではベランダに施工することもあるので、技術がある業者を選べば狭い場所でも施工が可能です。先述した、ウレタン防水に比べると長持ちでメンテナンスの手間がかかりませんが、施工の難易度が高く専門業者はそこまで多くないなどのデメリットもあります。
10〜15年ほど
アスファルト防水
アスファルト防水は、歴史が長く、信頼性の高い工法・防水材料とされています。液状の溶解アスファルトと、アスファルトシートを組み合わせることで、防水性の高くて厚みのある防水層をつくります。回数を重ねて2層以上にしていく積層工法が原則です。
従来まで行われていたアスファルト工法は、釜でアスファルトを高温溶解させる必要があったため、においや危険性などの問題が起こっていました。ですが、近年行われている「トーチ工法」という手法では、アスファルトルーフィング材をトーチバーナーで溶着させるので、熱や煙などが発生しないため安全性が高まりました。シート同士を結合させる際にも、隙間がない状態で溶着させることができるため、優れた防水効果を発揮することが可能です。
とくに、最近はSDGsなど環境問題が大きく注目を集めるようになってから、トーチ工法にも注目が集まり、多くの現場で採用されるようになっているようです。
駐車場のあるショッピングセンターなど、大型施設に使用されることが多いですが、一般的なマンションや公共施設などでは主流ではないため、最近は我々業者も現場で携わることも見ることもほとんどないです。
15〜25年ほど
防水工事はどんな業者に依頼をした方が良いのか?
マンションの屋上防水工事を依頼する会社選びですが、
現在の屋上の状況によって依頼するべき会社は少し変わってくるかもしれません。
特段、不具合が出ておらず定期メンテナンスとしての屋上防水工事であれば、妥当な工事内容であれば金額の安い会社を選んでも良いといえるでしょう。
ただ、現在雨漏りを起こしている、かなり長期間メンテナンスをしていないというマンションであれば
雨漏り特定調査に絶対の自信と実績を持っている会社に依頼をするべき です。雨漏りの特定技術は、会社によって大きく異なります。
せっかく防水工事を行っても雨漏りの原因を分からないまま工事を行うことで雨漏りが止まらず、再度調査・工事費用が掛かってしまうケースもありますし、「雨漏りの原因が分からないから全面的に防水工事をする必要がある」と言われ数千万円の見積もりが出てくるというケースもあります。
雨漏りを防ぐための防水工事の鉄則は、
雨漏り箇所を正確に特定して、無駄な工事を行わないこと です。
安易な全面防水工事の提案を受けないようにご注意ください。
塗装会社様からもご依頼いただいてます
当社は「完全成果報酬型」で雨漏りの調査を行っております。
雨漏りの原因が特定できなかった場合は費用を一切いただいておりません。主に目視、散水、赤外線サーモグラフィ、発光液調査を組み合わせて行い、90%を超える高確率で雨漏りの原因を特定しております。
関連記事:完全成果報酬の雨漏り特定調査ってなに?
※注1 マンションやビルなどは雨漏り調査原因特定後、簡易補修は行っておりますが、大改修工事はお断りさせて頂く場合がございます。
※注2 屋上に丸環(ロープを固定するリング)の設置が確認できずロープ作業ができない場合に常設ゴンドラなどの設置がない建物に関しては、可搬ゴンドラを設置する必要がありますので、その場合は成果報酬型に関係無く別途料金を頂いております。
屋根の劣化や破損をそのままにしてしまうと、雨漏りや建物自体の劣化にもつながります。定期的なメンテナンスをするのはもちろん、症状が現れたらすぐに直すことで長く使うことができます。
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