瓦屋根で雨漏りする9つの原因とは?補修方法と修理費用まで解説!
瓦屋根から雨漏りしていませんか?
屋根は家の守り盾とも言える部分。そのため、雨漏りの原因や補修方法を知らずに放置してしまうと、大きなダメージが家全体に及んでしまうこともあります。瓦屋根の雨漏りに関する悩みは、意外と多くの家庭で共通しているのです。
この記事では、雨漏りが起こる瓦屋根の9つの主な原因と、それぞれの補修方法について詳しく解説します。さらに、修理にかかる費用の相場もお伝えします。
瓦屋根の雨漏りの応急処置
瓦屋根の雨漏りの応急処置方法をお伝えします。
雨漏り箇所を特定する
室内で雨漏りを発見した場合、まず最初に雨漏りが発生している具体的な場所を特定することが重要です。雨漏りが発生しているということは、外では雨や風がひどい状態な可能性もあるので、外に出て屋根に登るのはやめておきましょう。
また、雨漏りの主な発生箇所として以下の点が挙げられます。これらの箇所を確認し、水がどこからどのように漏れているのかをしっかりと調査してください。
・屋根: 天井から水滴が滴り落ちてくる状態のときに屋根が原因であることが多いです。台風の風で瓦がズレて水に浸ることも考えられます。
・壁: 外壁にヒビが入り、雨漏りが発生することがあります。サイディング外壁の隙間を埋めているコーキングが原因となることも考えられます。
・ベランダ: ベランダの床の防水シートが裂けて水が染み込む可能性があります。
・窓: 窓枠のゆがみやサッシとの間に隙間ができ、雨が入り込むことがあります。
上記のポイントを確認し、雨漏りが発生している箇所を特定したら、早急に修理や対策を行うことが重要です。
屋根裏にブルーシートを設置する
2階の押し入れやクローゼットの天井から屋根裏に入ることができる場合は、屋根裏にブルーシートやバケツなどを設置するのがおすすめです。雨水の侵入箇所を特定できる場合は、糸を結んだ釘をさして糸の端をバケツに垂らして水を受け止めると、室内の床や天井が濡れるのを防ぐことができます。
床が雨水で濡れないようにする
瓦屋根の雨漏りで床に水滴が落ちた場合、まずはその水滴を拭き取り、バケツや容器を配置して雨水をキャッチしましょう。そして、床を新聞紙やアウトドア用のシートでカバーし、水はねによって床が濡れるのを防ぎましょう。
窓の雨漏りの広がりを抑える
窓から雨漏りの水が入ってくる場合は、窓周りのカーテンをすぐに取り外し、濡れるのを防ぎましょう。さらに、雨戸や網戸を適切な位置に動かすことで、雨漏りのリスクを低減することが期待できます。
もし、雨水の侵入が止まらない場合は、雑巾を濡れている部分に当てることで、水を吸収させることができます。その際、下部にビニール袋やゴミ袋を敷くことで、雨水の広がりを抑えられるでしょう。
瓦屋根の雨漏りの9つの原因
瓦屋根の雨漏りの原因となるものは、いくつか存在します。以下では、主な9つの原因について解説していきます。
瓦のズレ
瓦屋根の主な役割は、雨水を効果的に排水することです。しかし、瓦がずれてしまうと、その排水の流れが妨げられ、雨水が屋根の下に滲み込む原因となります。
強風や地震、経年変化などによって瓦がズレてしまうことがあります。定期的に屋根のチェックを行い、瓦の位置を確認することが大切です。
瓦の破損
瓦の破損は、雨漏りの大きな原因となります。
特に冬季の凍結や落雷、落下物などが原因で瓦が割れたり欠けたりすることがあります。一度破損した瓦は雨水の侵入を許しやすくなるため、早急な対応が必要です。
棟部分(棟瓦)の歪み
棟部分は屋根の最も高い部分で、この部分の瓦が歪むと雨漏りのリスクが高まります。
特に強風や雪の重みで歪みやすく、そこから雨水が侵入することがあります。定期的なメンテナンスで確認を行うことが大切です。
漆喰の剥がれ
漆喰は瓦同士を固定する役目があり、剥がれてしまうと雨水が屋根の下に浸透しやすくなります。長年の風雨や経年劣化で漆喰が剥がれることがあるため、定期的な点検と補修が必要です。
板金部分の劣化
屋根の板金部分、特に雨どいや取り付け部は、サビや劣化が進行しやすい部分です。劣化した板金は雨水を適切に排水できなくなり、その結果、雨漏りが発生することがあります。
雨樋の劣化
雨樋は雨水を適切に排水するための重要な部分。しかし、経年劣化や詰まりによってその機能が低下すると、雨水が滞留し、雨漏りの原因となります。特に秋の落ち葉などでの詰まりには注意が必要です。
防水シート(ルーフィング)の劣化
防水シートは、瓦の下に敷かれるもので、瓦からの雨水の侵入を防ぐ役割があります。しかし、長時間の紫外線や温度変化により劣化し、雨水の浸透を許してしまうことがあります。
葺き土の浸食・流出
葺き土は、屋根の表面を保護し、美観を保つ役割があります。しかし、長時間の雨や強風によって浸食や流出すると、屋根の保護能力が低下し、雨漏りのリスクが高まります。
コーキングの劣化・破損
コーキングは、屋根や瓦の接合部分に施される防水材。経年劣化や紫外線の影響で劣化・破損し、その部分から雨水が侵入することがあります。定期的な点検とメンテナンスが必要です。
瓦屋根の雨漏りの補修方法
瓦を戻す・差し替える
瓦のズレ、割れ、浮きによる雨漏りが発生した場合、ずれた瓦は元の位置に戻し、割れや浮きが見られる場合は新しい瓦と交換して修理します。瓦屋根はスレート屋根と異なり、引っ掛け工法によって1枚ずつ並べられています。このため、不具合が発生した場合でも、その箇所だけを対象にして補修が可能です。
漆喰の詰め直し・棟の取り直し
棟瓦と屋根面の間にできる半月上の隙間を埋め、防水機能を持たせるための漆喰が剥がれてきた場合、漆喰の詰め直し工事が行われます。
ただし、漆喰が剥がれたまま時間が経過して棟瓦を固定している土が流出し、棟瓦自体が歪んでいる場合は、新しい土と漆喰を使用して軒瓦を元の位置に戻し、固定する棟の取り直し工事が必要となります。
棟瓦の取り直し工事が必要となるかどうかを判断するためにも、専門業者に点検してもらうようにしましょう。
谷板金の穴埋め・交換
雨漏りが発生しやすい谷板金の劣化には、穴が空いた箇所の部分補修または板金の交換が行われます。錆によって穴が生じることがあり、小さな穴にはシーリング材や補修テープで処理できます。ただし、穴が大きい場合や全体的な錆びがみられ、谷板金が寿命を迎えている場合は、単なる部分補修ではなく、交換を検討することが重要です。
谷板金は通常約20年で寿命を迎えるため、年数を基準にして交換を考慮することがおすすめです。また、谷板金が他の部分にもある場合は、全体的に点検してもらうと安心です。
雨樋の補修・交換
雨樋の不具合に対する対処方法は、その症状によって異なります。
例えば、雨樋自体がまだ劣化しておらず、一時的な詰まりが葉っぱやホコリによるものであれば、簡単な掃除で解決できる可能性があります。一部が破損していたり、金具が曲がっていた場合は、部分的な交換を行うことになります。
逆に、複数箇所で破損や劣化が見られる場合は、全体を交換する必要が出てくることもあります。雨樋の寿命は通常約20年ほどであるため、年数を考慮して全体を交換するかどうかを検討しましょう。
防水シートの交換
雨漏りの最終的なバリアである防水シートが劣化している場合は、即座に新しい防水シートに交換することが必要です。
防水シートを交換するには、既存の瓦を全てまたは一部取り外す必要があり、これはやや手の込んだ工事となります。同時に、防水シートの下に敷かれている野地板が損傷している可能性があるため、点検も兼ねて必要に応じて野地板の交換も考慮しましょう。
最近では、50年以上もの耐用年数を誇る防水シートも存在しています。防水シートを交換する際にはその耐用年数もチェックしましょう。
葺き替え
瓦屋根全体の劣化が進行している場合は、葺き替えを検討する必要があります。
葺き替えは、既存の瓦を全て取り外し、新しい瓦を設置する工法です。この方法では、瓦だけでなく野地板や防水シートも含めて補修・交換されるため、屋根全体が新しくなります。
瓦は高い耐久性を持っていますが、谷板金や棟、野地板、防水シートなどは10〜20年で寿命を迎えることがあります。都度不具合が発生するたびに交換するよりも、葺き替えによって劣化をリセットするほうが費用対効果が高い可能性もあります。
瓦屋根の雨漏り修理にかかる費用相場はいくら?
部分補修の費用相場
費用の相場については、補修方法によって様々です。例えば、コーキング剤を使用した場合は5万〜10万円、漆喰の補修は10万〜50万円、そして釘の再施工は10万〜40万円といった費用が見込まれます。劣化したルーフィングの交換の際には、10万~12万円の費用がかかることが多く、棟板金の取り替えには一か所につき2万~5万円、さらに瓦の取り替えの場合は1枚ごとに2万~3万円の費用がかかるのが一般的です。
全体補修の費用相場
その際、全体での塗装工事の費用は、おおよそ30万〜100万円程度です。もし、瓦の再利用を検討する場合、葺き直しには50万〜180万円が、新しい瓦への葺き替えには60万〜200万円がかかることが多いです。
ただ、注意点として、屋根の形状や傾き、また家の位置などによって、この費用は変わる可能性があります。住宅の位置によって変わることもありますので、事前の見積もりが必要です。
瓦屋根の雨漏りの予防方法
美しく長持ちする瓦屋根は多くの家に選ばれていますが、雨漏りの心配も伴います。
雨漏りを避けるための最も効果的な方法は、定期的な専門家による屋根の検査です。特定の周期でプロによるチェックを受けることで、小さな問題も早めに察知し、適切な対策を講じることが可能となります。また、屋根漆喰の塗り替えなどの維持管理も重要です。
このような定期的なメンテナンスを怠らないことで、雨漏りのリスクを大幅に減少させることができます。家の安全と快適さを保つためにも、こまめなケアが欠かせません。
まとめ【瓦屋根の雨漏りは専門家へお任せ】
今回の記事では、瓦屋根の雨漏りの原因とその補修方法について解説してきました。
瓦屋根は定期的に専門家に検査してもらうなどのメンテナンスが欠かせません。それを怠ると雨漏りが発生しやすくなる可能性があるので注意しましょう。
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さらに雨漏りが再度起きる確率は僅か3%未満となっており、これは私たちの熟練した技術と手を抜かない作業が証明するものです。万が一、雨漏りが再発しても、施工後1年間は保証期間を設けておりますのでご安心ください。
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