屋根の葺き替えの相場は?屋根の葺き替えをお考えの方へ
建物を雨や風から守ってくれる大切な屋根は、定期的なメンテナンスや適したタイミングで葺き替えを行いましょう。今回は、屋根の葺き替えについて検討をされている方や、見た目の劣化が気になる方に有益なお話をしていきたいと思います。
屋根の工事ってどんな手法があるの
屋根の工事には大きく分けて、2種類の工法があります。主に、「葺き替え」と「重ね葺き(カバー工法)」です。
屋根の形状や、状態によって工法が異なるので、きちんと調査を行わないと判断が難しい場合があります。けんおうリノベーションでは屋根の状態に合わせて適切なご提案を心がけております
葺き替え工事とは?
葺き替え工事とは、現在の屋根を解体して撤去を行い、新しい屋根に葺き替えるという流れで屋根を新しくする工事のことを指します。屋根瓦を剥がすため屋根材の下にある防水シートや、普段お手入れを行うことが難しい場所も合わせて修理や確認をすることができます。
屋根を葺き替えるとなると、時間と共に劣化した屋根をイメージをされる方も多いかと思います。しかし、近年は地震対策として軽い屋根材へ葺き替え、耐震工事を行うお客様もいらっしゃいます。
葺き替えをするケース1.雨漏りしている
屋根からの雨漏りは、食い止めるのがとても難しい工事の1つです。原因と思われる箇所を補修しても止まらないケースも有り、最終手段として”屋根を葺き替える”事で雨漏りを食い止めます。
葺き替えをするケース2.塗装が必要のない屋根材にしたい
スレート屋根(コロニアル)の場合、多くの方が約10年に一度塗装を施します。毎回の塗装はどうしても費用が掛かかり、手間も掛かるため、塗装が必要ない”ガルバリウム合板”の屋根や”アスファルトシングル”などの別素材の屋根に葺き替える方もいらっしゃいます。
葺き替えをするケース3.軽い屋根にしたい
まだ記憶に新しい東日本大震災以降、屋根の葺き替え工事の需要が高まっております。
日本の住宅は、およそ5割の住宅が瓦屋根になっています。瓦屋根のメリットは”耐久性”にありますが、デメリットは”重量”です。大型の地震が直撃すると、瓦は屋根から崩れ落ちてしまいます。
そういった不安を解消する為に葺き替える方が増えてきています。
葺き替えをするケース4.長年メンテナンスをしていなくて状態が悪い(特にスレート屋根)
そもそも、長い間メンテナンスを行なっていない屋根は新しく葺き替える方がベターです。
カバー工法とは
現在お客様の家に取り付いている既存の屋根材が、コロニアル・スレート材質の物で構成されている場合、下地の屋根材に相当な痛みがない限り、既存の屋根の上に再度ルーフィング施工し、屋根材を張り付け、唐草、棟板金、ケラバなどを交換する「カバー工法」で施工する事が昨今の主流となっております。
施工方法は、屋根の現状、種類によって変わってきますのでご検討されている際は一度ご相談ください。スタッフが無料でお伺い致します。
カバー工法をするパターン
多くは以下の4つの理由でご依頼頂いております。
- 工事単価をより安価にしたい
- 現在の屋根がコロニアル・スレート材質
- メンテナンスフリーの屋根材にしたい(現在出回っているカバー工法に用いられる屋根材は耐久年数25~30年)
- 屋根からの雨漏りを1発でしっかり止めたい
スレート屋根材の破断、劣化、または元の素材の不良によって塗装をすることが出来ないケースがございます。
料金相場について
2種類の工事に関して料金相場についてもみておきましょう。
葺き替え工事の費用相場
屋根をはがして、はがした屋根材を下す・破棄といった作業が発生するので、解体・足場代などがかかってきます。最安でも70万円〜がひとつの目安になりますので覚えておきましょう。
カバー工法の費用相場
元の屋根材をばらさないので大きさによるが40~50万で収まる場合もあります。
※屋根の傾斜によっては足場が必要ないので安くなる場合もあります。
主に「屋根の面積」と「屋根材の選択」の2つが、屋根の葺き替え工事にかかる費用を決めます。。
この他にも、屋根の形状や既存屋根の種類などによっても単価や合計費用は変化します。現在の建物に設置されている屋根がアスベストを含んでいる場合は、法令により特別な撤去方法が必要なため、葺き替え工事とは別に、数十万円~数百万円という高額な費用がかかってしまいます。
アスベストを含む屋根ではカバー工法が採ることで、高額な出費を回避することもできます。
火災保険は適用される?
まず確認して欲しいのが、加入している火災保険が「風災」や「雪災」、「雹(ひょう)災」「地震」などによる被害が適用されるかどうかです。
雨漏りの工事が保険で直せるのは自然災害が原因で発生したケースで、経年劣化などでは適用されません。そのためこうした自然災害に適用される火災保険に加入していることがまずは前提になります。
そして実際に、強風などによって雨樋が外れるといったことが雨漏りの原因になっている場合に保険が適用されます。過去には、「雹が降って屋根が壊れた」「強風で瓦がずれた」といったケースで雨漏りが起きた場合に火災保険が適用されています。また地震保険に入っている場合では「地震によってできたヒビから雨が侵入して雨漏りがした」といったケースでも保険が適用されています。
反対にこのような外的な損傷がなく雨漏りがした場合は、経年劣化と判断されて保険は下りませんので覚えておきましょう。昨今はゲリラ豪雨、爆弾低気圧などによる被害も多くなっています。これらの際に、強風に煽られて屋根が破損したといったことで雨漏りがしたケースでも火災保険が適用される可能性があります。
簡単にまとめておきます。
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- 屋根の補修での注意点:自然災害で屋根が破損している場合でも、破損箇所のみ補償対象になるということ
- 例えば屋根の半分が台風で飛んで行ってしまった場合:屋根全体の工事を行うことが多い(屋根を継いでしまうとそこから雨漏りにつながることが多いため)のですが、基本的には原状復帰部分しか補償されないので、破損個所部分の補修料金もしくは足場代のみ出ます。
- さらに確実に降りる保証はない:保険会社の審査は非常に厳しいので、でたらラッキーくらいの気持ちでいてください
弊社では、雨漏りの調査でお伺いした際に、まずは加入されている保険の種類をお客様にヒアリングさせていただきます。その上で、保険が申請できる条件について説明させていただきます。
さらに火災保険を申請することが可能な場合は、お客様がご加入している保険会社に提出するための報告書の作成、被災写真の撮影、図面作成、雨漏り原因箇所説明書の作成などを行い、申請をしっかりサポートさせていただきます。
▼詳しくはこちらもご覧ください。
雨漏りの補修工事に火災保険は使えるの?
けんおうリノベーションは完全報酬型です
一般的な雨漏り調査会社は、上記の調査方法を別々に行います。
「目視調査無料」と謳っていますが、疑いのある場所を指摘し、最終的な特定は有料の散水調査、赤外線サーモグラフィー調査、発光液調査、ファイバースコープ調査、ガス調査などで行います。そのため、下記のような費用が発生するのが通常です。
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- 散水調査…5万円~20万円
- 赤外線サーモグラフィー調査…20万円~35万円
- 発光液調査…10万円~25万円
- ファイバースコープ調査…15~35万円
- ガス調査…10万円〜20万円
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一つの調査だけで特定するのが難しい場合、複数の調査を組み合わせて見積もりを提示されるケースがあります。その場合は、金額がかなり高額となってしまいます。
その点、当社は「完全成果報酬型」で、雨漏りの原因が特定できなかった場合は費用を一切いただいておりません。料金は下記となっておりますが、主に目視、散水、赤外線サーモグラフィ、発光液調査を組み合わせて行い、高確率で雨漏りの原因を特定しております。
※注1 マンションやビルなどは雨漏り調査原因特定後、簡易補修は行なっておりますが、大改修工事はお断りさせて頂く場合がございます。
※注2 屋上に丸環(ロープを固定するリング)の設置が確認できずロープ作業ができない場合に常設ゴンドラなどの設置が無い建物に関しては、可搬ゴンドラを設置する必要がありますので、その場合は成果報酬型に関係無く別途料金を頂いております。
けんおうリノベーションにご相談ください
屋根の劣化や破損をそのままにしてしまうと、雨漏りや建物自体の劣化にもつながります。定期的なメンテナンスをするのはもちろん、症状が現れたらすぐに直すことで長く使うことができます。
お電話でのご相談もお待ちしております。
電話 046-244-0359