お電話

リフォーム後の雨漏りは誰の責任?業者に請求できる条件と期限を解説

Column

リフォーム後の雨漏りは誰の責任?業者に請求できる条件と期限を解説

リフォーム後の雨漏りは誰の責任?業者に請求できる条件と期限を解説

リフォーム工事が原因で雨漏りした場合は、施工した業者が契約不適合責任を負い、施主は雨漏りに気づいてから1年以内に業者へ通知すれば無償修理や損害賠償を求められます。ただし、工事と雨漏りの因果関係が確認できなければ責任は問えないため、原因の切り分けと記録が欠かせません。

外壁塗装や屋根工事、窓の交換をしたばかりなのに雨漏りが始まった、という相談は少なくありません。業者に連絡しても「工事とは関係ない」「経年劣化です」と言われ、どうすればよいか分からなくなる方もいます。そんなときに頼りになるのが、民法の契約不適合責任や工事の保証書、リフォーム瑕疵保険といった責任の根拠と、それぞれの期限についての知識です。

リフォーム後の雨漏りで業者の責任を問えるケース

リフォームの後に雨漏りが起きたからといって、必ずしも業者の責任になるわけではありません。責任の有無は、工事と雨漏りの関係で決まります。

工事が原因で雨漏りが起きたことが条件になる

業者に修理や賠償を求めるには、リフォーム工事の内容と雨漏りの原因が結びついていることが前提です。たとえば、屋根の板金を交換した部分の継ぎ目から水が入っている、新しく付けたサッシの周囲から漏れている、といったケースは工事との関係が明らかです。工事をした箇所の真下や近くで、工事後に初めて雨漏りが出た場合は、まず業者の施工を疑ってよいでしょう。

工事前からの劣化や工事範囲外の箇所は対象外になりやすい

一方、工事をしていない箇所の劣化が原因であれば、業者の責任にはなりません。外壁塗装の後に雨漏りが起きても、原因が塗装していない屋根の防水シートの寿命なら、塗装業者に責任は問えないのが普通です。ただし、工事前の調査で明らかな劣化があったのに説明をしなかった、足場をかけた際に屋根材を割ってしまった、といった事情があれば話は変わります。

自然災害がきっかけなら火災保険も視野に入れる

リフォーム後に大型の台風が来て、その後から雨漏りした場合は、施工不良ではなく風災による破損の可能性もあります。この場合は業者の責任ではなく、火災保険の風災補償で修理費をまかなえるかを確認します。施工不良と風災が重なっていることもあるため、どちらが原因なのかを第三者の目で切り分けてもらうと、話が進めやすくなります。

リフォームの雨漏りで業者が負う責任の根拠と期限

業者の責任を求めるときには、何を根拠に、いつまでに請求できるのかを押さえておく必要があります。主な根拠と期限は次のとおりです。

根拠内容期限の目安
契約不適合責任(民法)契約どおりの工事でなかった場合の修理・減額・損害賠償・解除不具合を知ってから1年以内に通知が必要
工事請負契約書・保証書業者が独自に定める保証内容と期間書面に記載された期間
リフォーム瑕疵保険保険に加入した工事の欠陥の補修費用雨水の浸入を防止する部分は工事完了から5年
不法行為(民法)建物の安全性を損なう重大な欠陥などによる損害損害と加害者を知ってから3年、行為から20年

契約不適合責任は「気づいてから1年以内の通知」が鍵

リフォームは、仕事の完成に対して代金を払う請負契約にあたります。民法では、完成した工事が契約の内容に合っていない場合、施主は業者に対して、修理のやり直しや代金の減額、損害賠償、契約の解除を求められます。これを契約不適合責任といいます。注意したいのは、不具合を知った時から1年以内に業者へ通知しないと、これらの請求ができなくなる点です。雨漏りに気づいたら、まずは業者に知らせることを優先してください。

契約書の保証期間と保証の範囲を確認する

多くのリフォーム業者は、工事請負契約書や保証書で独自の保証期間を定めています。屋根工事や防水工事では数年から10年程度の保証を付けることがありますが、内容は業者によってさまざまです。保証の対象が「工事をした部分の雨漏り」に限られているのか、自然災害による被害は対象外なのかなど、条件を読み込んでおきましょう。手元に書類がない場合は、業者に再発行を依頼してください。

リフォーム瑕疵保険に加入していれば業者が倒産しても請求できる

リフォーム瑕疵保険は、国土交通大臣が指定した住宅瑕疵担保責任保険法人が扱う保険で、リフォーム業者が加入します。工事中や工事後に第三者の検査員が検査を行い、雨水の浸入を防止する部分の欠陥については工事完了から5年間が保険期間となります。業者が倒産して修理を頼めない場合でも、施主が保険法人に直接保険金を請求できるのが大きな特徴です。契約時に加入しているかどうかを確認しておきましょう。

通知した後も請求権の時効には注意する

1年以内に通知すれば権利がずっと続くわけではありません。民法の一般的なルールでは、請求できることを知った時から5年、または請求できる時から10年で権利が時効により消滅します。業者が「様子を見ましょう」と言って対応を先延ばしにしているうちに時間がたつと、交渉の余地が狭まります。通知の後も、いつまでに調査や修理をするのか、日程を書面で取り決めておくと安心です。

雨漏りにつながりやすいリフォーム工事の例

リフォーム後の雨漏りには、起きやすい工事の種類と原因があります。自宅で行った工事に当てはまるものがないか確認してみてください。

外壁塗装や屋根塗装で水の逃げ道をふさいでしまう

スレート屋根の塗装では、屋根材の重なり部分に塗料が詰まると、入り込んだ雨水が抜けられずに内側へ回ってしまいます。これを防ぐため、塗装後に重なり部分にすき間を確保する「縁切り」という作業が必要です。外壁塗装でも、サッシ上部の水切りや外壁下端の通気口を塗料やシーリングでふさいでしまうと、壁の中に入った水の出口がなくなります。見た目はきれいでも、水の流れを妨げる施工は雨漏りの原因になります。

太陽光パネルやアンテナの設置で屋根に穴を開ける

太陽光パネルの架台やアンテナを屋根に取り付けるときは、屋根材や防水シートを貫通してビスを打つことがあります。貫通部の防水処理が不十分だと、そこから雨水が入り込みます。屋根の上のことなので気づきにくく、天井に染みが出て初めて分かるケースが多いのが特徴です。設置後に雨漏りした場合は、設置業者と屋根の状態をあわせて確認してもらいましょう。

サッシ交換や増築で既存の防水とのつなぎ目が切れる

窓を新しいサッシに交換したり、部屋を増築したりする工事では、既存の外壁や屋根と新しい部分をつなぐ箇所で防水シートが途切れやすくなります。つなぎ目に防水テープを適切に貼る、防水シートを上から下へ正しく重ねる、といった処理が不十分だと、雨水が壁の中に入り込みます。増築部分と既存部分の境目に染みが出ている場合は、この取り合いの施工を疑ってください。

リフォーム後の雨漏りで業者に責任を求める手順

雨漏りに気づいたら、感情的に責めるより、記録と書面を積み重ねて進めるほうが結果的に早く解決します。

雨漏りの状況を記録し、書面で業者に通知する

雨漏りした日時や天候、場所を写真や動画で記録し、工事前後の写真と契約書・見積書・保証書をそろえます。そのうえで、業者に電話で連絡するだけでなく、メールや書面でも「いつ、どこで雨漏りが起きたか」を伝えておきましょう。契約不適合責任の1年以内の通知を証明するためにも、送った日付が残る形にしておきます。

業者の調査に立ち会い、原因の説明を書面でもらう

業者が調査に来たら立ち会い、どこを確認し、何が原因と判断したのかを聞きます。「経年劣化」と言われた場合は、どの部位がどの程度劣化しているのか、工事箇所とは関係がないと判断した根拠は何かを書面で説明してもらいましょう。説明に納得できないときは、施工した業者とは別の雨漏り調査の専門業者に散水調査(疑わしい箇所に水をかけて浸入口を確かめる調査)を依頼し、第三者の見解を得る方法があります。

話し合いがまとまらないときは公的な相談窓口を使う

業者との話し合いで解決しない場合は、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターの電話相談窓口「住まいるダイヤル」で、建築士などの専門家に相談できます。リフォーム瑕疵保険に加入した工事であれば、各地の弁護士会にある住宅紛争審査会の紛争処理手続き(裁判外で弁護士や建築士が間に入る手続き)も利用できます。損害額が大きい場合は、建築紛争に詳しい弁護士への相談も検討しましょう。

雨漏りの責任トラブルを防ぐためにリフォーム前に確認すること

これからリフォームを依頼する方は、契約前と工事後のひと手間で、雨漏りの責任をめぐるトラブルをかなり避けられます。

工事前の状態を写真で残し、既存の劣化を共有しておく

工事前に屋根や外壁、ベランダの状態を業者と一緒に確認し、写真を残しておきます。すでにひび割れや劣化がある箇所は、工事の範囲に含めるのか、今回は手を付けないのかを決めておくと、後で雨漏りした際に「工事前からの劣化かどうか」で揉めにくくなります。業者が工事前の調査報告書を出してくれるかどうかも、信頼できる業者を見分けるポイントです。

保証書とリフォーム瑕疵保険の有無を契約前に確かめる

契約書にサインする前に、工事後の保証期間と保証の範囲、保証書が発行されるかを確認しましょう。あわせて、リフォーム瑕疵保険に加入する工事かどうかも聞いておきます。保険への加入には検査が伴うため、第三者の目で施工をチェックしてもらえるという安心感もあります。口頭の約束は後から証明できないため、必ず書面で残してください。

工事後最初の大雨の後に室内を確認する

工事が終わって最初の大雨や台風の後は、工事をした箇所の真下の部屋や、窓まわり、天井の隅を見て回りましょう。リフォームが原因の雨漏りは、工事後早い段階で症状が出ることが多く、早く気づけば業者も原因を追いやすくなります。異常がなくても、点検した日付をメモしておけば、後から雨漏りが出たときに「いつから漏れ始めたか」を説明する手がかりになります。

まとめ

リフォーム後の雨漏りで業者に責任を問えるのは、工事の内容と雨漏りの原因が結びついている場合です。工事前からの劣化や工事範囲外の箇所が原因であれば、業者の責任にはなりにくく、台風などが関わっていれば火災保険を確認することになります。

業者の責任を求めるときは、雨漏りに気づいてから1年以内に書面で通知し、契約書の保証やリフォーム瑕疵保険の有無を確認しながら進めてください。原因が分からず話がこじれそうなときは、施工業者とは別の専門業者に調査を依頼し、根拠のある判断材料をそろえることが解決への近道です。

リフォーム後の雨漏り原因調査はけんおうへご相談ください

リフォーム後の雨漏りでは、工事が原因なのか、もともとの劣化なのかを正確に切り分けることが、業者との話し合いの出発点になります。けんおうリノベーションは、神奈川県厚木市の本社と東京オフィスを拠点に、雨漏りの調査と修繕を専門に手がけています。散水調査などで浸入口を特定し、調査結果をもとに必要な修理をご提案します。結果を保証する形の雨漏り調査や、修理後の再発保証にも対応しています。

施工した業者の説明に納得できない方、第三者の立場で原因を確かめたい方は、まずは状況をお聞かせください。

▶ 無料相談・お問い合わせはこちら