天井の雨漏りによるカビの除去方法とは?二次被害や根本から修理する方法も解説
温暖湿潤気候である日本では、梅雨時に限らずただでさえカビが生えやすい環境にあります。カビは食品や家の水回りだけではなく、湿度がこもりやすい家の内部にも生えることがありますが、特に気をつけたいのは雨漏りなどによって天井に水分が閉じ込められていて、慢性的にカビが生えている状況にあることです。
今回のコラムでは、天井の雨漏りによるカビの除去方法やカビの二次被害などについてお伝えしていきます。
雨漏りと天井のカビの関係とは?
雨漏りが発生すると天井にカビが生えやすくなります。
カビが繁殖しやすい環境は温度25℃前後、湿度80%以上と言われていますが、雨漏りが起こると屋根と天井の間に水が広がるためそのような状況になりやすいのです。
また、雨水が屋根裏に溜まってしまうと建物にも影響がでてきます。特に木造住宅では、木材が水分を吸収しやすいので要注意です。
雨漏りによる天井のカビが及ぼす二次被害とは
雨染みやカビ
雨漏りによって雨水が長期的に天井に残った状態が続くと雨染みとなったり、カビになったりします。カビは環境を変えないとどんどん広がるので、天井内部だけではなく、室内の表面にも表れてくることもあります。
漏電・感電
雨漏りは電気系統にも影響を及ぼします。劣化して傷んでいる配線やコードなどに水分が付着すると、ショートして火災を引き起こす原因にもなります。
シロアリ
シロアリは湿った木材を好むので、雨漏りによって慢性的に水分が付着している木材にシロアリが引き寄せられ、容赦なく家を蝕んでいきます。
自分でできる天井のカビの除去方法
漂白剤を使って拭き取る
準備
準備するものとしては、漂白剤(ハイター)、水、スプレーボトルになります。漂白剤は色や柄には使用できません。天井のクロスが色や柄物の場合は違う方法で除去しましょう。
手順
漂白剤の原液を水で100倍に薄め、スプレー容器に入れます。次に、希釈液を吹き付けたキッチンペーパーをカビに貼り付けて10分ほど置きます。その後、キッチンペーパーを取り除きます。カビが残っていたらやさしく拭き取ります。さらに、希釈液が残らないように水拭きします。
エタノールで拭き取る
準備
準備するものとしては消毒用エタノール、スプレーボトル、雑巾になります。エタノールは素材によっては変色することがあるので、見えない部分で試してから使いましょう。
手順
エタノールを雑巾等に含ませて、やさしくカビを拭き取ります。
拭き取っても落ちない部分には、エタノールを含ませたキッチンペーパーを貼り付けて数分置いてから拭き取ります。
酢と重曹を使う
準備
準備するものとしては酢、水、重曹、消毒用のエタノール、スプレーボトル、雑巾になります。下処理として天井のほこりや汚れを雑巾で拭き取ることも必要です。
手順
酢を2倍の水で薄めた液をカビに直接スプレーします。そして、重曹小さじ1と水100mlを混ぜた液もカビにスプレーします。約5分間ほど放置してから拭き取ります。最後に消毒用エタノールをスプレーしてよく乾かしましょう。
雨漏りによる天井のカビを根本から修理する方法
雨漏りの原因を特定する
まずは雨漏りの原因を特定することが必要です。雨漏りの原因は複数あることも多く、どこが原因かをきちんと特定するのは難しいのでプロの業者に依頼するようにしましょう。
雨漏りの原因は屋根だけでなく、ベランダのヒビや壁のヒビなどさまざまです。時には「漏水」や「結露」が原因なこともあります。
根本の雨漏りを修理する
雨漏りの根本となる、雨水の浸水箇所を修理します。
屋根に上がって、屋根材の劣化やズレ、ひび割れなどをチェックします。下地材である防水シートが原因ということもあるので念入りに調べます。屋根に上がる作業は危険を伴うので、必ず専門業者に依頼して調査してもらいましょう。
屋根のカビを除去する
カビは屋根材の裏や天井裏に発生していることがほとんどです。既存の屋根材を一時的に剥がす必要もあるので、こちらも専門業者に依頼して行ってもらいましょう。
部屋の中のカビを除去する
カビが天井裏だけではなく、室内の天井にまで広がっている場合もあるので、併せて除去しましょう。天井に使われている仕上げ材によって除去する方法が変わってくるので、ご自身の判断で薬剤などを購入して除去せずに、正しい知識を持った専門業者に依頼することをお勧めします。
カビが発生した箇所を乾燥させる
除去部分やその周辺のカビの再発を防ぐため、断熱材や防湿シートを取り除いてしっかりと乾燥させることも重要です。早く乾かしたい場合は扇風機などの活用もおすすめです。
乾く前に断熱材や防湿シートを戻すと、カビが再発する原因となりますので注意しましょう。
雨漏りによる天井のカビを放置してはいけない理由
被害が拡大する
カビを放置しておくと、二次被害に発展することがあります。まず、カビは人体に悪影響を及ぼし、喘息やアレルギーを引き起こすことがあります。また、カビが生えるような湿った木材はシロアリの大好物なので、シロアリによって躯体が蝕まれ家の耐震性が損なわれます。このように、カビは家そのものだけではなく、住む人にとっても深刻な被害をもたらします。
修理費用がかさむ
雨漏りを長期間放置しておくと被害が拡大し、修理費用が高くなっていきます。
雨漏りに早く気付いて適切な対処をすればカビを拭き取るぐらいの修理で終わりますが、長期間雨漏りをしていた場合、被害の特定のための調査や根本の修理まで徹底して行う必要があるので、修理費用が高額になります。また、修理期間も長くなり、生活への負担も大きくなるので、カビを発見したらすぐに専門業者へ相談しましょう。
補足:キノコが生えていたら要注意
稀にカビの発生箇所からキノコが生えていることがあります。カビの仲間のなかでも、キノコなどは腐朽菌(ふきゅうきん)と呼ばれる木材の強度を低下させる怖い菌なので、見つけ次第早急に対処しましょう。
雨漏りで天井にカビができた際の業者の選び方
修理後の保証を設けているか
雨漏りは一度修理しても再発する可能性があるので、修理後の保証を設けている業者を選ぶと安心です。一般的な保証としては、雨漏り修理を終えた後に再度雨漏りが発生してしまった場合、定められた期間内であれば無料で修理をおこなってくれるものです。業者によって定める期間が異なるため、確認してから選びましょう。
SNSやHPで情報発信している
SNSやHPなどで、積極的に自社の活動や実績を発信している業者は信用に値します。社長やスタッフのフルネームや顔が出ていて、会社の住所や電話番号が掲載されているのであれば、何かあった時に責任を持って対処するという姿勢の表れです。ただし、掲載されている情報がダミーだという可能性もあるので、情報の真偽を確かめる意味でも相談時には実際に業者に出向いて、社長やスタッフと会って話をしてみることをおすすめします。
金額が安すぎない
「安かろう悪かろう」という言葉があるように、設定されている金額があまりにも安い業者に対しては注意が必要です。修理をする際の材料が劣悪だったり、施工技術があまりにも低レベルだったりと、安すぎるには何かと理由があるはずです。企業努力によって安くできる範囲を超えての安さであれば、依頼は避けたほうがいいでしょう。
まとめ
まとめ【天井の雨漏りによるカビは放置してはいけない】
雨漏りは様々な二次被害につながりますが、特にカビの発生は建物だけではなく人体にも悪影響を与えるので早急に除去する必要があります。まずは応急処置として発生してしまったカビを取り除くことが先決ですが、カビの原因となる雨漏りについても根本的な対処が必要になってきます。
私たち、けんおうリノベーションは、雨漏りの調査・修繕の高い技術力を持ったプロ集団であり、雨漏り被害のあるところへ全国対応で早急に駆けつけます。
自社で一括して調査から施工まで行っているので、高品質でありながら価格を抑えることができ、お客様目線で最善と思える工事プランの提案をしております。
雨漏りは原因の特定が難しく、中には1回の施工で雨漏りが直らないケースもあります。そのような雨漏りの特性を踏まえて、けんおうリノベーションでは雨漏り再発保証期間を工事完了日から最低1年設けさせていただいております。もし、保証期間内で再発した場合は無償で再調査や再修繕を実施させていただきます。
お見積もりやご相談はいつでも承っておりますので、雨漏りでお悩みの方はぜひお気軽にご連絡ください。
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